無能日記

わらを編んで生活しています。

器用貧乏に捧ぐ

ところで、みなさんは何貧乏ですか?

 

貧乏前提で話をはじめてしまいました。貧乏じゃない? それは良かったです。失礼しました。

 

私は間違いなく、器用貧乏です。

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器用貧乏ってなんだろう

「器用貧乏」とは、〝わりといろんなことができるけど、これといって成果を残せない〟人に対して使われる言葉です。(もっと何かに集中した方がいいんじゃない?)という示唆が込められていることもあると思います。

 

器用なことは良いことなのに、「貧乏」がつくことで〝器用ってこと自体、良くないことなんだな……〟とされてしまう哀しい言葉。

 

私は小学校の通知表の長所欄に「口八丁手八丁」と書かれていたことがあるのですが、

(長所の欄に書いてあるけど、これdisりじゃねえの…?)

と子ども心に思ったことを覚えています。

 

器用なことは良いこと? 悪いこと?

器用とは、「手先がよく動いてコツをつかむのが速い」特性。

元々の能力のほか、〝心の持ち方〟に由来する部分も多いのかなと思います。

 

300人のグループがあったとします。

1.金継ぎが流行っていることを知る⇒100人

2.体験教室でやってみる⇒20人

3.できた⇒20人

4.〝器用だね〟と言われる⇒15人

 

1.の「金継ぎが流行っている」という情報が届いている時点で、その人はいろんな方面に興味・関心があるタイプです。

 

2.にすすむ人はそのなかでも〝なんでもやってみよう〟という行動力・好奇心強めの人(軽率ともいう)です。

 

3.体験教室に参加した場合、最終的には講師がどうにかします。〝できない〟という結果になることはほぼないです。(能力は関係ない)。

 

4.instagramに投稿した場合、(手工芸とかする人なんだな)といいね!がつき、〝器用な人〟という属性を入手します。

 

能力の問題だけではなく、好奇心だったりとか、行動力があると〝器用な人〟になりやすいのかなと。

 

実際、私はなんでもいろいろやるので器用だねと言われることが多いのですが、手先はどちらかというと不器用です。

 

はじめてパソコンを触ったときはダブルクリックができず、〝パソコンなんて一生無理なんだ!〟と河原で泣いていました。でもひとつひとつ試したり調べたりしているうちに、一応〝パソコンで仕事をしている器用な人〟と言われるようになりました。

 

「器用」と「器用貧乏」のちがい

「器用」自体は良い能力のはず。

では、なぜそれが「器用貧乏」になってしまうのか。

 

好奇心や行動力があり、〝なんでもやってみる精神〟を持つことは、推奨されています。

 

でも、そういう人は多方面に興味・関心があるので一つ一つに割く時間や金リソースが分散し、どれも薄くなることがあります。そして好きな事、趣味は基本的に金食い虫。

そういった実際の貧乏要素もあるのですが、〝器用な人(ほめられる)〟〝器用貧乏(ほめられない)〟の線引きの決定打になるものは、結果です。

 

A:本業+趣味(副業)で成功している人⇒〝マルチな才能を持つ器用な人〟〝これからの生き方〟とほめられる。

B:本業+趣味(副業)で成功していない人⇒〝器用貧乏なんで……〟と自虐に走ったり、〝だからダメなんだ!〟と周囲からも怒られる。

 

AとBが違うのは結果であり、行動原理自体は同じです。つまり、Bは

「まだ結果出してないだけ」

 

ときめきが多い器用貧乏

コンマリ的に言うと、Bは〝ときめきが多すぎる〟状態なのかもしれません。がんばってはいるので、自分でも、周囲の人もあまりいじめないで欲しいです。

 

私はときめきが異常な人間なのですが、最近オープンした〝読み物YouTubeを目指すサイト〟scraivもはじめました。

 

scraiv.com

 

ただでさえプログラミングを勉強したり、木彫りで仏像を彫ったりして無駄な属性が多いのに、さらに「小説を書く人」という属性が加わったようです。

 

属性が多すぎて本当にいやなのですが、185歳くらいまで生きているとなにかが成功する可能性もありますし、ときめきがないのもきっとさびしいので、仕方なく器用貧乏を続けたいと考えています。おすすめはしません。