無能日記

わらを編んで生活しています。

インターネットご飯だよ。

インターネット嘘松事案

 

小学生との手紙のやり取りがバズり、それがアカウント主の嘘ではないかと指摘され、祭りとなるTwitter事案がありました。

 

その真偽は知りようもないですが、もし全てか嘘松だったとしたら、きっと誰もが思いますよね、「一体なんのために?」と。

 

Twitterで嘘のエピソードを披露して人気を集めることに成功したとしても、匿名アカウントであればリアルな人間関係に影響があるわけでもなく、意味がないように思えます。

 

ですがそのような行為は今後もっと増えていくでしょう。ネット上で強い存在感を持つことは、利益につながります。アカウントは売買できるし、広告収入を得ることも可能です。そうした換金の予定がなくても、ネット上で存在感を持つということには、価値があります。承認欲求を満たすだけでなく、いざというときに使えるポイントや貨幣のようなものとして、すでに認知されているからです。

 

ネット上の価値は信用貨幣となった

 

また、意外なものがネットではポイント加算されます。メルカリで不要品が売れるとかはもちろんですが、ネガティブなキーワードにも人をひきつける力があります。

 

リアルな世界では誰にも相談することもできずくすぶっているようなことも、ネットに出せば、同じ悩みの人とつながることができます。ブログのランキングが上がったりもします。

 

そんなことは通俗的でくだらないし、ゲスいことかも? かまってちゃんと言われるかもしれません。でも、ネガティブをポジティブに変えられることは、私は可能性の一つかなと感じています。

 

身体的なものであったり、精神的な問題を抱えていたり。平均からはずれた特徴は欠損コンプレックスとなります。学生であれば2~30人のクラスの中でそのコンプレックスを抱えていても、特に何も生み出せないことが多いです。同じ人に何度も同じ話を相談して迷惑がられたりも。でも、それがネット上でポイントとなるとしたら、私なら

 

「お?」

 

と思います。

 

くだらなくても、それで見方を変える・気分を変えるきっかけになるかもしれない。問題の解決ではなく反則的な考え方であり、ごまかしているだけかもだし、そんなことが全く意味をなさない深い悩みも多いでしょう。でも、多様な視点を持つきっかけになるという可能性もあるのではないでしょうか。

 

ネット上の価値を求めること、これから

 

ネット上での存在感に価値があるのだから、求める人も当然多くなり、いろんな方法が試されるはず。チートが横行するのも当然で、新しい対策もどんどん必要になります。

 

ネットストーカーや脅迫は今でも犯罪ですが、リアルとリンクしない完全に匿名なネット上の人格も、より保護されるものになるはず。

 

 

「宿題が終わるまでWiFi切るからね!」と子供に話しているお母さんを見かけたことがあります。

 

かつては親から子供への夕方の声かけは「暗くなる前に帰ってきなさいよ!」がよく聞かれました。それが「ご飯だからゲーム終わりにして!」になり、最近は「ご飯できたからネットから帰って来て〜」になってきているのかも。

 

ご飯はリアルで食べないと栄養がとれませんから。それも、いつまでのことかは分かりませんが。