無能日記

わらを編んで生活しています。

人の会話は猫のヒゲ

「アプリ入れました。誰か話そ!」

SNS上で毎日のように見かける言葉(そんなの見ない、という人もいるだろうけど通話機能があるSNSではとても多いのです)。

私はコミュニケーションに苦手意識があって、オンラインゲームで知らない人に声をかけられたりするのもしんどい。だから「なぜ知らない人と通話したいんだろう……」と常々不思議でした。出会い目的ならまだ理解できますが、

「寝る前に少し時間があるから話そ~」

とリラックス目的も多く見受けられ、より謎が深まります。知らない人との通話で気まずくなり、眠れなくなる不安は感じないらしい。

そして、どうやら「話したい」というのは人の声を聞きたいというより「自分のあれこれを聞いてほしい」が主要な目的のようです(だから、自分の話ばかりする人はお呼びでない)。

なぜ、人は見知らぬ人と会話したいのか?

コミュニケーションが不得手な人間ながら、なぜ人が見知らぬ人との会話を求めるのか、考えてみました。そこで思いついたのが、「人の会話は猫のヒゲ」理論です。

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まず、猫のヒゲについて。ヒゲは猫にとって大切なものです。ヒゲが当たるかどうかで(ここは通れるかニャ?)など自分との距離をはかっているそう。大事な機能ですね。

 

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そして人。人は考える生物です。猫がヒゲで距離をはかるのは、自身の安全のため。人は、自分の考えが他の人に認めてもらえるかどうか知ることで、身の安全をはかることができます。周りに理解されず、糾弾されるような考えであれば集団から排除され、生存可能性が低くなってしまいます

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人は会話によって安全を確認し、安心する

猫にとってのヒゲのように、他人との会話は人にとって、安全かどうかのセンサーになります。そして、自分をよく知っている家族などは思い込みもあって自分のなかで考えている状況に近く、壁打ちとしての効果が薄いです。比較的遠い人間、匿名の相手であれば、より安全を確認する効果が期待できます。匿名でSNSに投稿することも同様。多くの見知らぬ人に対しての安全確認が可能です。いいねがたくさんつけば安全が確認できて安心ですし、つかなかったとしても距離感の計測行為をしたことになります。

 

そう考えると、「見知らぬ人と通話したい!」謎の需要を少し納得することができました。私が今このブログを書いているのも、同じ原理にしたがった行動ですね。

でも、通話はしませんけど。めんどくさいし、こわいポヨ。